日本文化人類学会
第55回研究大会
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2日目（5/30）

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A会場

分科会

分科会3：記憶と慰霊を媒介にした社会の新しい形―東日本大震災 10 年目の被災地をめぐって

（代表：高倉浩樹、コメンテーター：トムギル・木村敏明）

09:30~11:55		高倉浩樹	趣旨説明
	A7	ゲルスタ・ユリア	東日本大震災の経験と集合的記憶化への道―震災機構と防災教育
	A8	ボレー・セバスチャン	東日本大震災における遺体の文化的及び社会的課題について
	A9	坂口奈央	被災した自然物をなぜ災害遺構ととらえるのか―被災者にとっての「生活遺構」
	A10	デレーニ・アリーン	記憶の誘発：変化に直面する東北沿岸部において顕在化する場所へのこだわり
	A11	李善姫	エスニック・マイノリティのコミュニティ活動と選別される被災記憶

個人発表

13:00~13:20	A12	宇田川彩	ユダヤ・ディアスポラ論再考
13:25~13:45	A13	岩谷彩子	刹那を生きる住居―ルーマニアのロマ御殿にみられる移動の記憶
13:50~14:10	A14	田川泉	交差する解釈・すれ違う記憶―原爆投下をめぐる日米の博物館展示から
14:15~14:35	A15	山崎幸治	ハインリッヒ・フォン・シーボルトのアイヌ・コレクション―コレクション研究の視点から
14:40~15:00	A16	米山知子	「守る」ためのフェスティバル ―トルコおよび在オーストラリア・トルコ系アレヴィーのフェスティバルにおける再帰性
15:05~15:25	A17	本田洋	韓国の「マウルづくり」とローカリティの形成―南原地域の事例から

B会場

分科会

分科会4：現代世界におけるフロンティア空間の動態

（代表：佐川徹、コメンテーター：なし）

09:30~11:55		佐川徹	趣旨説明
	B7	後藤健志	フロンティア牧畜論―フラクタル概念を手掛かりに
	B8	大澤隆将	熱帯泥炭地の資本による領域化―インドネシア、リアウ州の一村落における土着性の相克
	B9	久保忠行	観光開発とフロンティア―ミャンマーのコミュニティ・ベースド・ツーリズム
	B10	岡野英之	ゾミアに引かれた国境線を越える ―タイ＝ミャンマー国境地帯における統治の浸透とシャン人移民の歴史的変遷
	B11	近藤宏	「フロンティア空間」と「境界に住まう者」―コロンビア、国内避難先住民の移動と闘争

個人発表

13:00~13:20	B12	吉野晃	即興歌と定詞歌の間に―タイ北部、ミエン歌謡の歌詞の多様性
13:25~13:45	B13	谷正人	カームカール・アンサンブルの音楽にみるハイブリッド性 ―多数派集団との関係性および身体性の視座から
13:50~14:10	B14	飯野りさ	中東少数派の音楽実践―他者との関係性が創出するシリア正教徒の音楽の「現在」
14:15~14:35	B15	土井冬樹	文化の共有を許容する先住民の論理―ニュージーランドの二文化主義下におけるマオリの実践
14:40~15:00	B16	上之郷奈穂	相撲部屋から見る相撲社会に関する人類学的研究
15:05~15:25	B17	中村昇平	間身体的交感をめぐるコミュニケーションの作法 ―ジャカルタ郊外のブタウィ人集落における民俗芸能としての武術実践

C会場

分科会

分科会5：モビリティと物質性の人類学―グローバル化する世界のローカルな移動実践をめぐって

（代表：古川不可知、コメンテーター：岩谷彩子）

09:30~11:55		古川不可知	趣旨説明
	C7	古川不可知	ヒマラヤ山岳観光のモビリティと斜めであることの質感 ―山間部の移動をめぐる変化と連続性について
	C8	荻原卓也	ケニアの自動車競技選手の移動と滞留 ―「ラウンドな世界」に絡みとられていくことを考える
	C9	左地亮子	「ジプシー・キャラヴァン」の民族誌的考察 ―フランスにおけるマヌーシュとロマ移民の二種の移動をめぐって
	C10	高木仁	鋼鉄の船と木のカヌー
	C11	片雪蘭	難民の書類と移動／不動―インドにおけるチベット難民の身分証をめぐる物質的実践

個人発表

13:00~13:20	C12	難波美芸	技術の「善い」媒介的役割に関する人類学的研究の可能性―ポスト現象学との対話から
13:25~13:45	C13	森下翔	社会的概念としての重力とGPS―普遍性と専門性
13:50~14:10	C14	桜木真理子	複数の科学を行う―翻訳としてのDIYバイオ
14:15~14:35	C15	永吉守	市庁舎は誰のもの？―国登録有形文化財・大牟田市庁舎をめぐる事例より
14:40~15:00	C16	野口泰弥	サケを巡るアイヌ施策推進法の課題
15:05~15:25	C17	比嘉理麻	これは、政治じゃない―＜生き方＞としての基地反対運動と命の民主主義

D会場

分科会

分科会6：新興移住者受入国における移民的背景を持つ若者の越境的実践

（代表：長坂格、コメンテーター：石川真作）

09:30~11:55		長坂格	趣旨説明
	D7	山本須美子	ハンガリーの中国系若者にみるトランスナショナリズム
	D8	長坂格	イタリアにおけるフィリピン系第1.5世代移住者たちのトランスナショナリズム ―イタリア、フィリピンそして他国に広がる実際上、想像上の社会圏
	D9	松川恭子	湾岸アラブ諸国生まれのインド系移民第二世代の教育戦略―クウェートの事例からの考察
	D10	山ノ内裕子	ブラジルに帰国した日系ブラジル人の青年たち―「日本育ち」であることを活かして
	D11	工藤正子	国際結婚の子どもたちの越境とアイデンティティ形成 ―日本人の母とパキスタン人の父をもつ若者たちの事例から

個人発表

13:00~13:20	D12	田中瑠莉	動物園におけるpersonとしての動物―「個」であることと「擬人化」の差異に着目して
13:25~13:45	D13	大石友子	人と動物の「類縁関係」？―タイにおける森林伐採、クアイの人々、ゾウをめぐって
13:50~14:10	D14	西江仁徳	チンパンジーが食べるアリを食べてみる―野生チンパンジー研究者のオートエスノグラフィ
14:15~14:35	D15	相馬拓也	中央ユーラシアの遊牧民と野生動物をめぐる聖と死のナラティヴ
14:40~15:00	D16	呉人花	内モンゴルの牧畜における市場価値追求の諸相―仔ウシ売却の事例から
15:05~15:25	D17	冨田敬大	社会主義モンゴルにおける牧畜の産業化と寒雪害（ゾド）

E会場

分科会

分科会7：コロナ禍におけるモラルエンゲージメントの諸相

（代表：照山絢子、コメンテーター：西真如）

09:30~11:55		照山絢子	趣旨説明
	E7	木村周平	Cosmopolicingにおける関わり合いの方法―プライマリ・ケア医の実践から
	E8	徳永智子	コロナ禍を生きる移民の若者との協働実践―若者参加型アクションリサーチ(YRAR）を通して
	E9	奥知久／島薗洋介	「立ちすくむ」から「向き合う」へ ―新型コロナウイルス感染症流行下における介護・福祉施設に関する協働的民族誌の試み
	E10	後藤亮平	「よき老後の生活」にまつわるモラリティの拮抗 ―コロナ禍において理学療法士の立場で問い直す「社会参加」の意味
	E11	飯田淳子	揺らぐ道徳／倫理―COVID-19に対応するプライマリ・ケア医の語りと実践から

個人発表

13:00~13:20	E12	佐野文哉	言語イデオロギーの介在による言語・記号レパートリーの動態的変化 ―フィジーのろう者をとりまく多言語状況と言語イデオロギー
13:25~13:45	E13	飯嶋秀治	「視覚障害」研究の拓く世界―近代国民国家空間の死角から
13:50~14:10	E14	土田まどか	バリ島手話共有コミュニティにおけるデフ・ゲイン
14:15~14:35	E15	劉振業	「ディーラー時代」における必要性のある不必要な仕事 ―マカオのカジノにおけるディーラーの退廃感について
14:40~15:00	E16	深海菊絵	パフォーマンス・エスノグラフィに関する試論―「ポリアノミーの人生ゲーム」を事例として
15:05~15:25	E17	田川夢乃	身体接触によって紡がれる親密な関係性に関する一考察 ―マニラ首都圏日本人向けカラオケパブの事例から

F会場

分科会

分科会8：遺骨返還運動からの贈与―文化人類学はどうそれに応えるか?

（代表：太田好信、コメンテーター：松田素二）

09:30~11:55		太田好信	趣旨説明
	F6	太田好信	文化人類学から遺骨返還運動への返礼―対話性（dialogism）の再創造にむけて
	F7	松島泰勝	琉球の脱植民地化運動と人類学―遺骨を奪われた者への応答と対話を求めて
	F8	北原モコットゥナシ	「遺骨」と「人骨」／「遺産」と「資料」―立場性の認識から和解・共同へ
	F9	瀬口典子	遺骨返還運動から学ぶ先住民コミュニティと共に歩む人類学 ―研究する側と研究される側の相互的関係の再定義
	F10	池田光穂	「学問の暴力」という糾弾がわれわれに向けられるとき―遺骨返還運動と日本文化人類学

個人発表

13:00~13:20	F11	佐藤純子	作ることの人類学に向けた試論 ―ジャワのバティック労働者の事例に見る作業の性質と労働観
13:25~13:45	F12	加藤英明	「公差」におさめる数値をめぐる町工場のモノづくり
13:50~14:10	F13	深谷拓未	テロワールにみる味覚の政治文化性―場所と感覚をめぐる人類学的考察を背景に
14:15~14:35	F14	藤田周	文化人類学者が「料理人」になるとき ―ペルーの現代ガストロミーレストランへの参加とその複雑性
14:40~15:00	F15	金子守恵	生涯学の創出にむけて（1）―技能の習得と発達過程に関する人類学的研究
15:05~15:25	F16	倉田誠	生涯学の創出にむけて（2）―ヒト-モノの関係性の生成と変化に関する人類学的研究

G会場

分科会

分科会9：ネオリベラリズムの人類学―新しい日常でも考える

（代表：田沼幸子、コメンテーター：松村圭一郎）

09:30~11:55		田沼幸子	趣旨説明
	G6	相島葉月	ポスト・スポーツとしてのエジプトの伝統空手道
	G7	八木百合子	競合と連帯―ペルーにおける都市祭礼の再編
	G8	椿原敦子	無我の共同体―イラン・テヘラン市における追悼儀礼のトポロジー
	G9	佐々木祐	「移民資本」蓄積過程としての難民経験―メキシコにおける中米移民の事例から

個人発表

13:00~13:20	G10	竹田響	在日コリアンの国境を跨いだ親族の葛藤―親族間における相続に着目して
13:25~13:45	G11	辺清音	空間としてのチャイナタウンの場所化―神戸南京町における多様な意味の再生を事例に
13:50~14:10	G12	清水加奈子	Covid-19パンデミック下のスリランカにおける「外国人」への声掛けがもつ意味 ―「ケガレ」概念を手がかりに「外国人」の両義性から考える
14:15~14:35	G13	岡本圭史	不幸の内在的理解について―ケニア、ドゥルマ社会における医療と妖術の語り
14:40~15:00	G14	中野惟文	カンボジアにおける呪術のリアリティ形成 ―呪術的実践の場における参加者同士のやり取りに注目して
15:05~15:25	G15	福井栄二郎	死の場面における状況的人格の表出―ヴァヌアツ・アネイチュム島の事例から

H会場

分科会

分科会10：樺太アイヌ文化継承の試みについて―樺太アイヌ(エンチウ)協会との協働から

（代表：百瀬響、コメンテーター：田澤守、楢木貴美子、斎藤芳子）

09:30~11:55		百瀬響	趣旨説明
	H6	岩澤孝子	映像・図書資料に基づく樺太アイヌ古式舞踊の再現
	H7	松永康佑	モーションキャプチャおよびＣＧを活用した樺太アイヌ古式舞踊の再現
	H8	坂本恵衣	サハリン州郷土資料館における調査結果について
	H9	百瀬響	物質文化復元と3Dによる教材化の試み

個人発表

13:00~13:20	H10	岩佐光広／赤池慎吾	森林鉄道から描く山村の近現代史の可能性 ―森林鉄道のインフォーマルな生活利用の実践に着目して
13:25~13:45	H11	増野高司	タイ北部のミエンが暮らす山村における陸稲の民俗名称の多様性
13:50~14:10	H12	小林宏至	想像上の生き物から考察する近代的色彩表現 ―東アジア社会におけるシニフィエとしてのアオ色をめぐって
14:15~14:35	H13	高田明	言語の自然化―サンの養育者-乳幼児者間相互行為の分析から
14:40~15:00	H14	菅原和孝	狩猟採集民が語るできごとの連鎖はどれほど可知的なのか ―中央カラハリに住むグイ・サンの談話分析より